女子ゴルフの元世界ランク1位で昨年9月に現役を引退した宮里藍さんが21日、ブログで結婚を発表した。お相手は、米ツアー本格参戦2年目の07年からマネジャーとして支えてきた座親(ざおや)匠さん(37)。宮里さんの33歳の誕生日だった19日に都内で婚姻届を提出した。挙式の予定はなく、妊娠はしていない。

 宮里さんはブログで「私がアメリカに渡ってから彼と出会い、いい時も悪い時も現役生活を最後まで支えてくれた彼には本当に感謝しかありません。これからは、私自身が成長していきながら、また1人の女性としても彼を支えていけるよう、温かい家庭を築いていきたいと思います」とコメントした。

 座親さんは幼少期からシアトルで育ったバイリンガル。宮里さんの渡米当初は英語の“先生”でもあった。米国の大学で生物学を学び、ゴルフ界では異色ともいえる経歴を持つ。ティーチングプロである宮里さんの父優さんがかつて「匠くんに負けて悔しい」と話したこともあり、ゴルフの腕前も相当なものだという。 ツアー会場でも優さんから名前で呼ばれるなど、結婚前から家族のような雰囲気を漂わせていた。交際を打ち明けられるほど宮里さんと親しかった選手も「あの2人が離れることの方が想像できない」と証言する。引退後の活動の1つとしてジュニア育成に意欲を見せる宮里さんには、20年東京オリンピック女子コーチのオファーが届いている。座親さんは宮里さんのマネジャーを務める傍ら、現在米ツアーで奮闘する畑岡奈紗のサポートもこなす。これからも夫婦そろって、日本ゴルフ界を支えてくれそうだ。