男子ゴルフの松山英樹(26=LEXUS)が10日、欧州ツアーのスコットランド・オープン(12日開幕、ガレインGC)に向けた練習ラウンドを行った。

 谷原秀人、宮里優作、シュバンカル・シャルマ(インド)といった欧州を主戦場とする面々とのラウンドで松山のバッグを担いだのは、かつて丸山茂樹らとコンビを組んだ、杉沢伸章キャディー(43)。次週全英オープンまでは杉沢氏をスポットで起用し、アマチュア時代からともに戦ってきた進藤大典氏以外にメジャーを担いでもらうのは初めてとなる。

 「特に深い理由はないんです。自分の問題なので。いろいろ(進藤)大典さんとも話して、何試合になるかは分からないですけど、ちょっと離れてやってみて、気分転換ですね。いろんな感じ方が、僕と大典さんでも違いますし、僕とスギ(杉沢)さんでも違う。いろんな人に担いでもらって、どう感じるのかも聞きたいです」と説明した。

 全米オープン開幕前日にエースが割れたドライバー探しにも進展があった。テーラーメイド「M3」に、これまでとは違うシャフト(グラファイトデザイン ツアーAD BB)を挿して使用。「USオープンが終わって、ちゃんとエースを探そうと思って、ダンロップを含めていろんなドライバーを打ちましたけど、今のところ、あれに落ち着いた。練習も、ほぼ1本でラウンドしてきました。(シャフトも)いろんなメーカーの人にお願いして、ちょっと良さそうなのがあった。練習の段階では、ほぼほぼ仕上がってきている。試合で打ってないので、どうなるか分からないですけど、楽しみだなって感じです」と滑らかに言った。

 グリーン上もスコッティキャメロンのピン型の別タイプで熱心にボールを転がすなど、さまざまな変化が見て取れる。そもそも、メジャー前週に試合に出るのは、世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」が前週に開催される全米プロ選手権を除けば松山にとって異例のことだ。「メジャーの前に試合に出た方がいいっていう(周囲の)意見もある。スコットランドっていう慣れない土地で2週連続でやって、どういう風になっていくか自分も知りたかった」とルーティン変更に至った経緯を語る。

 全米オープン後の試合に出ない期間もしっかりと練習し「だいぶスイングも良くなってます。(すぐには)結果とはつながらないかもしれないけど、画像で見ていても、だいぶ変わってきました。感覚もすごく良くなってきている」とうなずく。「ランキングも下がっているので、頑張りますよ」と笑顔で引き揚げた。