【ガレイン(英国)11日=亀山泰宏】男子ゴルフの松山英樹(26=LEXUS)が、次週の全英オープンへ万全の備えを施す。“全英前哨戦”として世界トップクラスも数多く出場する、今日12日開幕の欧州ツアー、スコットランド・オープン(ガレインGC)に参戦。「メジャーの前に試合に出た方がいいっていう(周囲の)意見もある。慣れない土地、スコットランドで2週連続でやって、どういう風になっていくか自分も知りたかった」と話す。

 前週から英国に入り、次週の舞台であるカーヌスティ・リンクスでもラウンド。「(全英の)コースのイメージはできました」とした上で、今大会について自身のテーマを語る。「(全英は)今週とは全く違うコース。そこは考えず、普段の(米)ツアーとは違う下の硬さ、球の飛び方に慣れていければ。優勝を目指してやって、結果的に勝てれば最高。できなくても球の飛び方、コントロールの仕方が分かれば(大きい)。雨風があれば、もっと勉強になる。やりたくはないですけど、やっておいて損はない」と力を込めた。

 この日はプロアマ戦で最終調整。実は初めて全英に出場した13年の会場、ミュアフィールドが目と鼻の先にある。「そこの道路とか、散歩で歩いてた場所ですよ。前に借りていた家も、ここから1キロも離れてない。懐かしかった」。初参戦の試合にも、どこか帰ってきたような感覚がある。6位だったミュアフィールドは、松山が全英で最も頂点に迫った大会でもある。「ランキングも下がっているので、頑張りますよ」。おどけて締めたが、懐かしの場所でメジャー初制覇への戦いは既に始まっている。