黄金世代の小祝さくら(20=ニトリ)が大会記録を更新する62で回り、単独首位で発進した。1イーグル、8バーディー、ボギーなしの10アンダー。12年にキム・ヒョージュ(韓国)が出した、パー72での国内ツアー最少記録61に1打差に迫る好スコアを出した。ツアー初優勝へ、最高のスタートを切った。世界アマチュアランク8位のクリスティン・ギルマン(20=米国)らが2位につけた。

 北海道出身の小祝が、酷暑の関西で国内ツアー記録に迫る62をたたき出した。最高気温36・9度。「寒いのも苦手ですけど暑いのも苦手」。気温の上昇をものともせず、積み重ねたバーディーは8つ。10番パー5では2オンさせると、8メートルのイーグルパットを沈めた。初優勝へ2位に3打差をつける最高のスタートだ。

 「まさかこんなスコアが出るとは思っていませんでした。ビックリしました」。記録到達は目前だった。最終18番パー4。8メートルのバーディーパットは、カップに蹴られた。入っていれば、12年サントリー・レディース最終日にキム・ヒョージュ(韓国)が出した61に並んでいたが「あのパットに悔いはないです」。

 前週のサマンサタバサ・レディースは4位。「先々週くらいから、キャディーさんにラインを相談しないようになった。相談すると迷いが生じるから」。昨年7月にプロテストに合格し、新垣比菜、勝みなみらとともに黄金世代の1人といわれる小祝は「ショットもパットも1年前より良くなっている」。15年アン・ソンジュの大会記録64(静岡・伊豆大仁CC)と自己ベストも更新。初優勝に前進した。【益子浩一】