プロ転向後初のプレーオフ(PO)の末に敗れた小祝さくら(20=ニトリ)は、悔しさを胸にしまい込んだ。

首位と2打差3位から出て、7番のバーディーで首位の申ジエと並んだ。その後は単独首位に立ち、並ばれても、突き放す展開を繰り広げた。1組後から追いかけてくる申ジエについて、小祝は「後ろから来ていて、怖い存在でした。元世界ランク1位ですし、圧がすごかった」と振り返った。

通算14アンダーで並んで迎えた申ジエとのPOは、第1ホール(H)でティーショットを大きく左に曲げながらも2パットのパーでしのぐ。

第2Hの直前に雷雲接近で約1時間半の中断。その間は同学年の河本結、小倉ひまわりと3人でロッカー室にこもり、フルーツを食べながら、靴べらで素振りを繰り返していたという。

雨の中で再開された第2Hは3パットのボギーで、申ジエがパーで決着がついた。小祝は「もとから集中力がないんです。でも今回、初めてのPOまで来た。次こそは優勝しかないです。チャンスはそうめったには訪れないけれど、絶対に優勝したい」と心から、そう言った。