正岡竜二(35=グランデュール)が沖野克文(42)に5アンド4で勝利し、8強入りした。

「この調子で大丈夫かな」という練習場の不安は杞憂だった。1番で5メートル、2番で2・5メートルを沈めて2ホール連続奪取。上々のスタートで「流れがつかめて、落ち着いてできた」。同郷の女子プロ宮里美香(28)も応援に駆けつける中、ノーボギーで回って危なげなく勝ちきった。

トーナメント表を見渡せば、意識せざるを得ない相手がいる。ともに勝ち進めば準決勝で対戦する池田勇太(32)。「昨日も晩飯を食べながら『当たりたいね』と話していたんです」と笑う。

プライベートでも親交の深い東北福祉大の2学年後輩だが、素直に尊敬してやまない。前週フジサンケイ・クラシックも予選落ちした後は決勝ラウンドで池田の組について歩き「巧みですね、技が」とうならされたばかりだ。

「同じホテルだし、同じスタート時間になるんだから、朝は一緒に来ようかな…」。対戦が実現した時に向けて笑顔で考えを膨らませていたが、準々決勝の相手が賞金ランク1位の今平周吾(25)に決まると、すぐに表情を引き締めた。

「勇太と戦えるようにするためには、自分が頑張らないといけない」と力を込めた。