畑岡奈紗(19=森ビル)が、41年ぶりの日本人メジャー制覇へ好発進した。6バーディー、2ボギーの4アンダー、67をマーク。後半組がハーフを終えた段階で、6アンダーで首位のカルロタ・シガンダ(スペイン)、5アンダーのマリア・トーレス(プエルトリコ)に次いで3位につけた。テニスの大坂なおみ(20=日清食品)に続く、2週連続のメジャー制覇が見えてきた。上原彩子は3ホールを残し1オーバー。横峯さくらは6ホールを残し4オーバー。

我慢を重ねて終盤に爆発した。後半の最難度4番パー4で、この日2つ目のボギーをたたくとピンチが続く。5番パー3で第1打をバンカーに打ち込み、6番パー4では第2打をグリーン奥ラフに入れた。しかし、逆境をパーでしのぐと、続く7番から圧巻の3連続バーディー。一気に首位シガンダに2打差の3位に浮上した。

「3連続バーディーをいいパットで取れ、すごく良かった。出だしの3ホールで1メートルちょっとのパットをしっかり取って、自信を持って18ホールを回れた」と手応えを口にした。

今季最後のメジャーで、昨年優勝者ノードクイスト、モリヤら実力者と同組でプレー。難度が高いと言われるコースで平均ドライバー飛距離235・5ヤードと距離を抑え、13回中12回とフェアウエーを着実にキープ。2年目とは思えない冷静プレーでスコアを伸ばした。

今季はアーカンソー選手権でツアー初勝利。さらに全米女子プロ選手権で2位と着実にステップアップ。大会前には、テニスの全米オープンで優勝した大坂について「年齢も近いので一緒にスポーツ界を盛り上げていけたら」と刺激を受けていた。その大坂に続くように、77年の樋口久子以来、41年ぶりの日本人2人目のメジャー制覇に着実に近づいている。