女子ゴルフのミヤギテレビ杯ダンロップ女子(21日開幕、宮城・利府GC)のプロアマ戦が20日、同コースで行われた。

表純子(44=中部衛生検査センター)は、昨年10月のスタンレー・レディース以来となるツアー復帰を果たす。右肩を痛め、昨年11月に横浜南共済病院で手術を受けた。「最初は骨を削る手術ということだったんですけど、開いたら腱(けん)が切れていた。骨にアンカーを打って、そこに腱を縫い付けた感じです」。自ら「3時間くらいかかった大手術でした」と振り返るように、トーナメント特別保障制度を適用された中で復帰までは予想以上に時間を要した。

痛みはほぼなくなった。今も週に1度のペースでリハビリに通い、狭まった肩甲骨の可動域を懸命に戻そうとしている。練習場では球数制限を設けながら調整し「打ち始めた頃は200ヤードくらいしか飛んでいなかった」という飛距離が少しずつ伸びてきた。「元には戻らないので、新しいスイングでいくしかない」と覚悟を決める一方で「アプローチでインに引いてしまう悪い癖が、インに引けなくなったので(岡本)綾子さんにも『その方がいいじゃん』と言われました」。けがの功名もあった。

241試合連続出場も記録した“鉄人”は「これだけ長い期間クラブを握らなかったのは初めて」と話す。未知の挑戦だが「やっぱりゴルフが好きだなって。(ファイナル)QTに行くのも覚悟で、もうちょっと頑張ろうかなと」。15年に制した舞台で再スタートを切る。