55位から出た石川遼(27=CASIO)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算2オーバーで全日程を終えた。ホールアウト時点で49位。

最終18番パー5では、残り215ヤードのバンカーからの第2打を、2番アイアンでグリーンに乗せて2オン。惜しくもイーグルパットは外したが、バーディーで締めくくってギャラリーを沸かせた。

08年にプロ転向後初のツアー優勝を飾った思い出の大会。前日の第3ラウンドでは賞金ランクトップの今平周吾が、10年前の大会で石川が見せたのと同じように、18番で伝説のウオーターショットを披露した。

それを伝え聞いた石川は「見ていなかったです。ウオーターショットをしたんですか? あまりにも自分が(優勝争いと)かけ離れた位置でやっているので…」と苦笑い。

さらに「今日は頭をスッキリやることができた。(今後は)優勝争いがしたい。プレーしている位置が、上にならないといけない」と自分に言い聞かせるように話した。