秋吉翔太(28=ホームテック)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの64で回り、自身初の首位発進を決めた。

13番、2オンに成功した18番パー5と2度の3パットがあった前半を1アンダーで折り返すと、後半アウトで「30」をマークした。3番パー5は3番ウッドで2オンし、13メートルを流し込んでイーグルを奪取。「同じ組の木下(裕太)さんが70ヤードくらいから入れて、穴をふさがれたと思いましたけど、入れ返しました」と笑った。

前週、沖縄の試合から帰京する飛行機で偶然一緒になった日本ゴルフツアー機構の青木功会長から「もっとコンパクトに打った方がいい」と助言をもらった。今週に入って練習場からクラブを短めに持ち、力まず、振りすぎないように意識を徹底。「言われた通りにやったら、うまくいきました。距離感も合っていた。青木会長にも『いい感じです』と伝えたら『そうだろ』と笑っていましたね」と感謝を示した。

この大会は初出場。ウエーティング1番手として待機していた1年前に全面改修前のコースで練習したことはあるが、記憶は曖昧。改修による変化に無頓着でいられることもプラス要因として捉えている。今季日本ツアーでは唯一複数回優勝を飾っているが、賞金ランクは12位。「久々に良かった」と、ロケットスタートを生かして貪欲に上を目指す。