今季3戦目の畑岡奈紗(20=森ビル)が3バーディー、ノーボギーの69で回り、3アンダーで首位と1打差の6位と好発進した。序盤のピンチをパーでしのぎ、前半だけで3バーディーとスコアを伸ばした。世界ランク1位のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)やミンジ・リー(オーストラリア)ら5人が68で首位に並んだ。

序盤はピンチの連続だった。2番、3番と果敢な攻めが裏目に出て、4メートル近くの長いパーパットを残した。畑岡は、微妙なパットを沈めパーセーブ。これでリズムをつかむと、5番パー5で第3打を2メートルに寄せて、この日最初のバーディー。続く6番、さらに8番と3つのバーディーでスコアを伸ばした。

「何本か微妙な距離でパーパットを決めることができて流れに乗れた。最初の取りたいパー5で、バーディーを取れたのが良かった」と笑顔で振り返った。

今季開幕戦となったダイヤモンドリゾーツ・チャンピオンズでは、最終日に巻き返したものの16位。前週のホンダLPGAでは、4日間で1度もアンダーパーがなく63位と低迷し、世界ランクも7位と1つ下がっていた。前日練習では「まだ本調子ではない」と言ったが、しっかり本番に合わせてきた。

初出場となった今大会は18、19年のツアー優勝者や世界ランク20位以内など、実力者のみが出場できるハイレベルの大会。過去には10年に宮里藍さんも優勝した大会で、畑岡も飛躍のきっかけをつかみたい。「明日は無理しすぎないで、いい位置でパターを打てるようにしたい」と、今季初勝利へ課題をしっかり見据えていた。