日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長は、3月の開幕戦からスタートを目指してきたインターネット動画配信が開幕に間に合わないと、初めて明言した。

2日、羽田空港で行われたツアー開幕イベントに出席。ファンの前では「放映権の考え方を確立し、動画配信ができる環境も整った」と話したが、イベント後の取材では「3、4月は厳しい。今シーズン中にはやりたい」と話すにとどめ、配信のメドが立っていないことを明かした。

放映権の帰属を巡ってテレビ各局と対立している問題も、解決の見通しは立っていない。小林会長は「もともと放映権の考え方と帰属は別の話で、2段階で進んでいる。考え方については合意してもらっている。その上で、放映権を協会に帰属させてもらえますか? と話しているところ」とした。ただ、今月、各局の定例社長会見ではLPGAに対し「一方的すぎる。放映権を認めたわけではない。話し合いの時期も分からない」との厳しい声が上がったように、両者の溝は深い。問題を抱えたまま今季開幕戦、7日からのダイキン・オーキッド・レディース(沖縄)を迎える事態に陥っている。