2季ぶりの優勝を目指す松山英樹(27=LEXUS)は、6バーディー、6ボギーの72で49位スタートとなった。腹痛を抱えながらのラウンドで一時は4オーバーまでスコアを落としながら、後半残り5ホールで4バーディーを奪うなど、粘りのプレーでイーブンパーまでスコアを戻した。ラファエル・カブレラベロ(スペイン)が65で回り、7アンダーで首位に立った。

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松山が、耐えに耐えて、踏ん張った。表情はさえず、腹痛の影響がありありと見られ、スタートの1、2番で連続ボギー。その後も12番までに4オーバーと苦しいラウンドが続いたが、息を吹き返したのは14番(パー3)。1・5メートルにつけバーディーパットをしっかり沈めると、15番、16番と、3連続バーディー。さらに、18番でもスコアを伸ばし、残り5ホールで4バーディーを奪いイーブンパーまで戻した。「14番でいいバーディーが取れたし、次も長いパットが入ってくれたのでうまく戻せた」と安堵(あんど)した。

3日から腹痛に襲われた。前日のプロアマ戦も欠場。病院で診察したが「血液検査を受けても分からない。薬も効かない」と原因は不明のまま。ラウンド中は、おなかをさすり、何度もうずくまった。それでも、「痛いときもありましたけど、ゴルフをしていたら忘れるんでまし」と体調不良を決して言い訳にはしなかった。

第2日は午後からのスタート。休養する時間は十分にあり、松山は「18ホール頑張ります」と気持ちを奮い立たせた。