主催者推薦で出場の臼井麗香(20=ディライトワークス)は自己最高6位に入るも、逆転Vを逃し、悔しさをにじませた。栃木県出身で、茨城・日本ウェルネス高時代に優勝した河本結と一緒だった。1カ月で河本が故郷愛媛に戻ったが、普段から親友であり、ライバルだった。

前日の第2ラウンドまで首位河本と4打差の2位。最終日最終組は複雑な思いだったという。

「一緒に回るのはうれしいし、仲がいいけど、優勝争いの組なので。普段のようにワイワイではなかったです。(河本は)強かった。グリーン上で、パターを決めるか、決めないかで(流れが)変わる。本当に勉強になりました」

力を出し切った結果は、1バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせず通算8アンダーの6位だった。

「結(河本)しか見ていなかった。自分の中に入り込んでいたので、全く回り(の大観衆)は見えませんでした。2位でも6位でも変わらない。ショックですね」

そう言うと、悔しそうに視線を落とした。

優勝した河本、QT上位の脇元とは昨夏のプロテストに合格した同期だが、臼井だけがレギュラーツアーの出場資格がないことで、激闘を終えると、慌ただしく荷造りをしてコースを去った。宮崎から静岡へこの日のうちに移動するためで、4月1日には次週ヤマハレディースの出場をかけたマンデートーナメントに出場する。