プロ2年目の美人ゴルファー、金沢志奈(23=レイクウッドコーポレーション)が2バーディー、1ボギーの71で回り、1アンダーで首位と2打差の3位につけた。

シード選手欠場による繰り上げ出場ながら、国内屈指の難コースでアンダーパー。同郷の畑岡奈紗に続く初優勝を目指す。黄アルム(韓国)が69で回り、3アンダーで単独首位。アン・ソンジュ(韓国)が2アンダーで2位につけている。

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突風が吹き、グリーンが速い難コースで、金沢は集中を切らさなかった。ショットが好調でグリーンを外したのは、わずかに3回。前半の13番パー4では、134ヤードの第2打を5メートルにつけバーディー。後半4番パー3では、第1打を1・5メートルにつけ、2つ目のバーディーを奪った。

「パーオン率が良かったのでこのスコアにつながった。(強風の中で)いつもよりさらに集中して狙いどころをしっかり決めて打っていけるので、今日は良かったかなと思います」と、笑顔で振り返った。

昨年は賞金ランク57位で、この日はシード選手の欠場での繰り上げ出場。開幕前日に決まった出場で、まず結果を出した。オフは1月半ばから1カ月、ベトナムで申ジエらとの合同合宿に参加。申ジエのショットと、打球へのイメージの持ち方を学んだという。申ジエからは「いっぱい食べなさい。食べるのも仕事」とアドバイスされ、オフの間に体重を4キロ増やした。

茨城県笠間市出身で、米ツアー3勝目を挙げた畑岡の先輩になる。ともに出場した15年のわかやま国体で団体優勝。「(畑岡の米ツアー優勝に)私も頑張らないといけないと思いました。国体で2年ぐらい一緒だったけど、奈紗ちゃんがいると心強かったですね」という。

同じ15年には、中央学院大で出場したユニバーシアード光州大会(韓国)で銀メダル。16年には日本代表にも選ばれた。畑岡同様の大器が、いよいよ花開こうとしている。【桝田朗】

◆金沢志奈(かなざわ・しな)1995年(平7)7月29日、茨城県笠間市生まれ。8歳からゴルフを始め、茨城・岩瀬日大高-中央学院大商学部。13年から15年まで3年連続国体出場。15年7月にはユニバーシアード光州大会で個人2位。16年5月に日本代表としてネイバーズトロフィー・チーム選手権に出場。大学を中退し17年7月のプロテスト合格。同年8月のステップアップツアー、山陽新聞レディースカップで初優勝。164センチ、54キロ。