4月のマスターズ以来、3週ぶりにツアー復帰した松山英樹(27=LEXUS)は62位で予選通過した。2オーバーの83位で出て、3バーディー、2ボギーの70で回り、通算1オーバー143で首位とは12打差に開いた。63の好スコアを出したジェーソン・ダフナーが通算11アンダーで首位。1打差2位にジョエル・ダーメン、マックス・ホーマ(すべて米国)が並んだ。

松山は後半に伸ばしきれなかった。前半は3つのバーディーを奪った。2番パー4では1・3メートルにつけてバーディー、7番パー5では残り190ヤードほどの第2打をグリーンの傾斜を利用したピン右上6メートルに2オン。楽々バーディーを奪取し、8番も1・5メートルのバーディーパットを確実に沈めて前半終了時には30位前半まで浮上した。

ところが「後半になって、やはり立ちにくいホールだったり、だいぶ自信が持てていない分、ミスが多くなったりというのがあった」と振り返る通り、10番パー5の第1打を右に曲げて松葉に入れてボギー。その後はパットが不調となり、12番では3メートルのバーディーパットが入らず、ぼうぜんとした表情も浮かべた。「グリーンマイル」と呼ばれる最後3ホールは16番でバンカーに入れたものの、パーセーブ。17番もパーでしのいだが、最終18番で第1打を左に曲げてクリークへ。ドロップして打った第3打をグリーンエッジまで運び、何とかボギーにとどめた。

第1日終了後には約4時間の居残り練習を敢行。パッティングに1時間、ショット練習場で3時間ほど打っていた。第2日は最高気温が29度に上昇する暑さで、ホールアウト後にはぐったりと座り込む場面もあった松山は「前半はそんなに悪くなかった。それが続けられないのが残念ですけれど、兆しは見えてきているので」と前向き。何とか決勝ラウンドへとコマを進め「今日の前半にできたことを明日もできるようにしたいと思う」と自らを奮い立たせていた。