メジャー初制覇を目指す松山英樹(27=LEXUS)は、5バーディー、5ボギーの70で回り、イーブンーパーで17位と上々のスタートを切った。

スタートの10番でティーショットと第2打をいきなりバンカーに入れ厳しい展開となったが、そこをパーで乗り切ると11番では4メートルのバーディーパットを沈めた。その後はボギーが先行し、3つスコアを落とすなど我慢のゴルフだったが、息を吹き返したのが後半の2番だ。

残り132ヤードの第2打をピン側30センチにつける好ショットを披露し、お先にバーディーで流れを作った。4番では約2・1メートルを沈め、ボギーを挟んで、6番、9番でそれぞれ約3メートルを沈め、イーブンパーにスコアを戻し、フィニッシュした。「もったいないところもあったが、スコアは悪くない。(最後のバーディーは)セカンドショットが良かったのでいい形で終われればと思っていたのでそれは良かった」と納得した。

課題に挙げてきたティーショットに復調気配をみせているのが好調材料だ。4月のマスターズ後からシャフトを替えた。それが功を奏した。最近はドライバーが安定しなかったものの、第1日のフェアウエーキープは、14ホール中12ホール。ドライバーに正確性が戻り、チャンスを作った。「自分の感覚ではそんなにいっているんだという感覚はあるが、曲がり幅がだいぶおさまってきて少しずつ結果につながっている」と手ごたえを口にする。

全米プロ選手権は、過去16年に4位、17年は5位とメジャー制覇に最も近づいた相性のいい大会。首位とブルックス・ケプカ(米国)と7打差、2位のダニー・リー(オーストラリア)とは6打差だが、3位以下とは3打差以内と逆転圏内にいる。「今日みたいなティーショットを打って、しっかりグリーンに乗せられるかが大事になるんじゃないですかね」。自分のゴルフを貫き、悲願のメジャー制覇をつかみ取る。

4月のマスターズを制したタイガー・ウッズ(米国)は、74で回り、2オーバーの51位と出遅れた。前半で2つのダブルボギーをたたくなどで3オーバーで折り返した。後半の1、2番で連続バーディーを奪い、4番ではイーグルと一気に浮上してくるかに思われたものの、その後、3つのボギーをたたき後退した。

小平智(29=admiral)は、3バーディー、6ボギーの73で3オーバーの74位、昨年のツアー賞金王、今平周吾(26=フリー)は、3バーディー、7ボギーの74で回り、4オーバーで91位。