6位から出て悲願のメジャー初優勝を目指した松山英樹(27=LEXUS)は、3バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77で、通算3オーバー、283で16位にとどまった。

痛恨だった。前半の5番パー4。強い風が不規則に吹く難しい条件の中、第1打を右に大きく曲げて木に当たった。深いラフからの、第2打は今度は左の草むらへ。第3打もグリーンをオーバーし、4オンの苦しい展開。1・5メートルのボギーパットも外し、今大会初のダブルボギーで後退した。

続く、8番でバーディーを奪ったものの、9番をボギーとすると、後半の出だしの10番から連続ボギーをたたくなど、浮上のきっかけを最後までつかめなかった。「最初に3つ、4つ伸ばせればどうなるかという感じだったが、それができなくて残念」と悔しがった。

第3日までに首位ブルックス・ケプカ(米国)には8打差あったが、ダスティン・ジョンソン(米国)ら4人で並ぶ2位とは1打差だったために、スタートは、最終組の2つ前。メジャーで上位でラウンドするのは久しぶりで「近い場所でプレーして雰囲気を味わうことができた。次からもこういう位置でやっていければ」と話した。目指した頂点には届かなかったが、収穫を得て次に向かう。

第1日から首位を独走したケプカが、ダスティン・ジョンソン(米国)の猛追を、2バーディー、6ボギーの74で通算8アンダー、272でしのぎきり、06、07年のタイガー・ウッズ(米国)以来の連覇を果たした。