【ファミングデール(米ニューヨーク州)19日=松末守司】6位から出た松山英樹(27=LEXUS)は、3バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77で通算3オーバー、283で16位にとどまった。最終日に失速したとはいえ、課題だったティーショットに光明を見いだし、復調気配は示した。

ブルックス・ケプカ(米国)が、2バーディー、6ボギーの74で通算8アンダー、272で連覇を果たした。

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わずかな望みをつないで挑んだ最終日だったが、松山は前半からつまずき、上位から消えた。「3つ、4つ伸ばせれば面白い勝負ができると思ったが、それができなくてすごく残念」と振り返った。

ツアー屈指の難コースで、強風が不規則に吹き荒れた。2番でバーディーを奪った直後の3番パー3でボギー。リズムを崩すと4番で2・5メートルのバーディーパットを外した。続く5番パー4では、第1打を左に曲げるなど4オン、2パットで今大会初のダブルボギーで後退。「3、4、5番ですね」と浮上のきっかけを失った前半3ホールを、キーポイントに挙げた。

収穫もある。17年全米プロ以来の1桁着順で最終日を迎えた。第3日までは、悩んできたティーショットに復調気配がみられ、第1日から2日間のフェアウエーキープ率は78・57%で全体2位。4日間をみても66%で全体16位だった。

ケガなどの影響もあり、約1年以上、ツアー優勝から遠ざかっているが、試行錯誤を重ねながら調子を上げてきているのは間違いない。「久々にこういう位置で雰囲気を味わえた。次もこういう位置でプレーしたい」と手応えも口にした。