畑岡奈紗(20=森ビル)が通算4勝目に王手をかけた。首位と2打差6位で出ると1イーグル、5バーディー、1ボギーの65で回り、通算13アンダー200で首位に浮上。最終日最終組で、同じく首位ブロンテ・ロー(英国)と優勝争いする。

野村敏京は通算6アンダーの14位、横峯さくらは通算1アンダーの58位、山口すず夏は通算2オーバーの71位に後退した。

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鮮やかなバウンスバックで首位に立った。後半14番でバンカーに入れ、今週初のボギーをたたいた直後だった。15番パー5。畑岡はグリーン左奥まで第2打を運ぶと、ピンまで約20ヤードの第3打でみせた。ウエッジでふわりとグリーンに乗せたボールがカップに吸い込まれるチップインイーグル。「狙い通りのアプローチ。あれぐらいの距離が課題あったので良かった」と充実した笑みをこぼした。

米女子プロゴルフ協会によると、畑岡は17年の前身大会から数え、この日の13番まで108ホール連続ノーボギーを記録していた。「意識していなかったですが、ずっとボギーを打っていないというのは感じていた」と苦笑い。4月のロッテ選手権で体調を崩し、5週ぶりに復帰したツアーでの優勝争いに手応えは十分にある。最終日の予想最高気温は34度。酷暑予報も出ており「熱中症にならないように。いつも通りにやれればいい」と平常心を貫いた。