日本テレビの定例社長会見が27日、都内の同局で行われた。

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長が、テレビ放送権を協会に帰属し一括管理をする方針を主張して、民放各社と対立している件について、大久保好男社長(68)は「お伝えできるような大きな変化は、現時点では私は承知しておりません」とした。その上で、「水面下ではいろいろ話が進んでいるのではないかと推察します」と進展の可能性も示唆。ただ、「現時点で日本テレビの立場は変わっておりません」と、LPGAの方針に反対する姿勢は崩さなかった。

小林会長が、放送権の一括管理の方針を主張したことで、日本テレビは一時、系列局の大会を中止すると発表したが、選手、関係者らの利害を優先し、今季の開催については同意。ただ、大久保社長は2月の定例会見で、「苦渋の決断。LPGAはテレビ局の意見に耳を傾けてほしい。一方的な態度から、多少不安はある」と苦言を呈していた。