単独首位(12アンダー)から出た堀川未来夢(みくむ、26=Wave Energy)が、5バーディー、2ボギーの通算15アンダーで、第1ラウンドからトップを守り通し、悲願の初優勝を果たした。完全優勝は、15年の梁津萬以来、4年ぶり。

前半の2番パー5でバーディーを奪うなど2つスコアを伸ばして後半へ。14番パー4でもバーディーを奪いこの時点ですでに2位の今平周吾(フリー)に5打差をつけ安全圏を確保。15番では今平がイーグルとしてプレッシャーをかけてきたものの、負けじとバーディーを奪って、追随を許さなかった。

同組で激しくしのぎを削った今平は同学年のライバルだが、ジュニア時代から「天才」と評し、力の差を感じてきた。それでも焦らず地道に技を磨いた。昨年、ライバルは初優勝し、賞金王を手にしたが、同11年のダンロップ・フェニックスの最終日で、同じ組で回り自身は14アンダーで2位、一方の今平が11アンダーで8位。「もう苦手意識はない」と話し、追ってきた差は確実に縮まり、手ごたえをつかんでいた。

この勝利で優勝賞金3000万円を手にし、7月の全英オープンの出場権もつかみ取った。来週末には全米オープンに挑戦。悲願の初タイトルが、夢見る世界の舞台へと誘っていく。