日本最高峰のアマ女王を決める大会で、優勝を争った古江彩佳(19=JGAプレミアム会員)のクラブが、10番ホールで真っ二つに折れるアクシデントが起きた。
日本ゴルフ協会(JGA)の竹田恒正会長を乗せ、山中博史専務理事が運転していたカートが、最終組の選手のキャディーバッグを乗せたカートを無理やり追い越そうとして接触。その際に古江の3Wが折れた。選手は10番ホールをプレーしている最中だったが、慌てて協会幹部が乗るカートを追いかけたという。
その時、古江は優勝した西郷に4打差を追う展開。最終的には通算12アンダーの5位に終わった。
以下、古江と一問一答。
◇ ◇ ◇
-10番ホールでカートが接触してクラブが折れたのか
古江 はい。ヘッドカバーが落ちたので、「おっと」と思って、見に行ったら折れていました。シャフトの真ん中あたりから、カバーごとヘッドが折れていた。「えっ、もう」と思って、イライラを隠せなかった。(協会幹部が)気づかれなかったみたいで、カートで行ってしまい、「ちょっと、待てよ」と思って、もう時間なんか関係ないと思って、追いかけた。(動揺で)手も震えていました。
-動揺があったその10番でバーディーを奪った
古江 そうです。フェアウエーから4~5メートルに付けて。ずっと、その距離は入っていなかったんですけど。(次の)11番ホールのティーショットを打った後に「スペアのクラブはありますか?」と聞かれて、車に取りに行ってもらった。セカンドショットで(クラブが届くのを)待っていました。
-それは同じクラブですか
古江 ヘッドが違います。新しいヘッドで、練習ラウンドで、パー5のセカンドショットで使いました。
-11番ホールはどのような気持ちだったか
古江 自分のプレーより悔しいやら、悲しいやらで、涙が出てきた。
-協会の方からは何と説明があったのか
古江 謝ってもらいましたけど。
-11番の後はスペアのクラブを使う機会はあったのか
古江 今日はなかったです。許せることではないかな。11番のセカンドだけ使いましたけど、思い通りではなかった。トップしたので。
-17番のロングホールは使わなかったのか
古江 そこは刻みました。ドライバーが飛んでいなかったので、(2オンを)狙える距離ではなかった。
-動揺のあった10番からの9ホールは3バーディー、1ボギー。よくプレーできましたね
古江 打つ時は集中していた。歩いている時に振り返って、悲しくなってしまった。(折れた3Wは)去年から使っていたので、特に好きなクラブだった。自分でもこんなに悲しいものなのかな。
-今後、新しいクラブはどうなるのか
古江 用意してもらっていますが、同じ硬さやヘッドでも違うので。来週、ステップアップツアー(Skyレディース ABC杯)があるので、それがどうなるかですね。