ゴルフの日本女子アマチュア選手権(愛媛・エリエールGC松山)の最終日(6月28日)に、優勝争いを繰り広げていた古江彩佳(19=JGAプレミアム会員)のクラブを協会幹部が誤って破損した問題で、日本ゴルフ協会(JGA)は29日、ホームページ(HP)上で声明を発表した。

問題は後半の10番ホールで発生。JGAの竹田恆正会長を乗せ、山中博史専務理事が運転していたカートが、最終組の選手のキャディーバッグを乗せたカートを無理やり追い越そうとして接触。その際に古江の3Wシャフトが真っ二つに折れた。

その時、古江は優勝した西郷を4打差で追う展開だった。その後、自家用車にあった予備の3Wと交換して、残りホールをプレー。大崩れすることはなかったが、最終的には通算12アンダーの5位となった。

HPでは、山中専務理事の名で「懺悔(ざんげ)の気持ちでいっぱいです」「謝って解決する問題ではない」などとつづられている。

以下、声明の全文。

「19年度(第61回)日本女子アマチュアゴルフ選手権最終ラウンドにおいて、私の運転するカートが原因で、古江彩佳選手のクラブを破損させてしまったことは、100%私の不注意によるミスであり、古江選手、そしてご家族の皆様、出場選手の皆様、大会関係者、会場のエリエールゴルフクラブ松山、ゴルフファンの方に多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。

10番ホールのティーショットを見届けた後、グリーンに向かう途中で、古江選手のバッグが載ったカートを追い越した際に、後方部分が接触し、結果クラブを折ってしまいました。その時点で気づき、すぐに古江選手に謝罪すべきだったのですが、そのことに気づいたのが私がグリーンに到着したあと、古江選手がレフェリーを呼んだ時であり、結果古江選手への謝罪が遅れてしまったのも事実です。

優勝争いをされている古江選手を含む最終組の選手たちにも動揺を与えることになってしまい、本当に申し訳なく思っております。古江選手にとっては、この大会に優勝することを目標に頑張ってこられ、しかも最終ラウンドのバックナインに入りいい順位につけていただけに、古江選手の気持ちに大きな動揺を与えてしまったことを考えると、大変なことをしてしまったという懺悔(ざんげ)の気持ちでいっぱいです。謝って解決する問題でないことは重々分かっておりますが、今後きちんと今回のことを理事会等で報告し、本件につき適切な対処をしてまいります。

まずはこの場を借りて謝罪させていただきます。このたびは誠に申し訳ありませんでした。

公益財団法人 日本ゴルフ協会専務理事 山中博史」。