20年東京オリンピック(五輪)のテスト大会を兼ねて行われ、五輪と同じ東C(7466ヤード、パー71)で開催した男子15~17歳の部で、唐下明徒(広島・瀬戸内高2年)が、3バーディー、3ボギーの71で回り、通算4アンダー、209で初の全国タイトルを手にした。

前半の4番でボギーをたたいたが、7番をバーディーとして折り返した。後半は2バーディー、2ボギーと粘りのゴルフで頂点に立った。「優勝できると思っていなかったのでホッとしています」と安堵(あんど)の表情だった。

父哲明(46)の助言を力にタイトルを引き寄せた。第2ラウンドの出だしから3連続ボギーをたたいたことを「顔がぼーっとしていた。気持ちが緩んでいる」と指摘され、スタートから集中。心の中で「気持ちを引き締めて」と自身に言い聞かせプレーするとスタートからパーを並べて乗り切った。「3ホール集中することを心がけました。それはできた」と喜んだ。

3日間を振り返り、「自分の持ち味であるドライバーをしっかり振り切っていけたのが調子の良さにつながった。貫き通せて良かった」と、元世界ランキング1位のジェイソン・デイ(米国)に憧れる17歳は笑顔をみせた。