渋野日向子(20=RSK山陽放送)が惜しくも今季ツアー3勝目を逃した。首位と1打差2位から出て逆転優勝を狙ったが、1打差3位に終わった。ツアー初優勝となった5月の国内メジャー初戦ワールド・サロンパス・カップ、7月の資生堂アネッサ・レディースに続く3勝目はならなかった。

この日、最終18番はバーディーを奪えば渋野の優勝だった。その通りバーディーパットはピン右6メートルの位置。全英女子と似た最後の場面に観客は大興奮した。だが2メートルオーバー。返しのパーパットまで外して優勝の可能性が消えた。この日初めてのボギーで終わり、5バーディー、1ボギー、無念の3位。

穴井詩(31)とイ・ミニョン(27)がプレーオフに突入し、3打差8位から出た穴井が今季初勝利、17年以来の通算3勝目を挙げた。

渋野は8月4日に最終日を迎えた全英女子では海外初試合ながら優勝し、樋口久子以来、日本勢では男女通じて42年ぶり2人目のメジャー優勝を遂げて一躍ヒロインとなっていた。凱旋(がいせん)試合初戦、1週前の北海道meijiカップは通算4アンダーで13位だった。

【今大会VTR】

◆第1日 スコア67の5アンダー、首位と3打差の7位スタート。

「先週以上の(観衆の)多さですね。正直、ビックリ。なかなか周りを見る余裕はなかったけど、たくさんの声援をもらいました」

「優勝を狙うからには、初日がこのくらいのスコアでないと(第2日以降に)ビッグスコアを出さないといけなくなる。今日は、かなり上出来ですね」

◆第2日 スコア68の通算9アンダー、首位と1打差の2位に浮上。

「18番にたくさんのギャラリーさんがいて、そこでバーディーを取れば気持ちいいだろうなと思いました。私はソフトボールをしていたので、団体競技はみんなで勝利を分かち合う。なので(大観衆と喜びを)分かち合いたかった」

「(最終日同組の)原ちゃんを抑えて頑張らないといけない。しっかり伸ばして、優勝を目指したい」