「お、ねだん以上。」のエールをもらった。47位からスタートした北広島市出身の小祝さくら(21=ニトリ)は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算4オーバー292で39位タイだった。順位は上げたが「風が強くて難しかった。この状況でアンダーで回りたかった」と悔やんだ。

光明はあった。この日、パターは前日のものより約5センチ長いタイプを使用。「重さも視点も違って打ちやすかった。全然違う」。パー5の6番では6メートルを沈めてバーディー。好調なパットの一方で、ショットは木の後ろに落ちることも多く「トータルして運も悪かったかな」と振り返った。

今季ツアーは残り13試合となった。現在の賞金は5406万円。11月の日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシックまでに昨季の賞金(7500万円)を超えることが目標だ。ホールアウト後には7月のサマンサタバサ・レディースでのツアー初勝利記念として、所属先ニトリHDの似鳥昭雄会長(75)からネックレスをプレゼントされた。「うれしかったです。流れを変えるきっかけを作ってまた頑張りたい」。年内の地元試合はすべて終了したが、さらに活躍して来年戻ってくる。【西塚祐司】