ジャパンゴルフツアー表彰式が9日、都内のホテルで行われ、石川遼(28=CASIO)がバーディー率賞受賞と、ドライビングディスタンス(DD)の300ヤード超えを喜んだ。

日本シリーズJT杯の激闘Vからの一夜明け。「疲れは大丈夫です」と言いながら、今、プレーオフ3ホールをこなした18番パー3をプレーしたら「238ヤードを4番アイアンで打ったら、グリーン前に落ちるでしょうね。昨日はアドレナリンが出ていたし」と苦笑いした。

今季の部門別ランクについては、2つの分野で手応えを得た。1つは8年ぶり4回目の受賞となったバーディー率賞。1ラウンド平均4・55個という数字に「毎ラウンド4個以上が目標。バーディーを取れないゴルフが1番嫌ですからね」と満足そうだ。

もう1つはDDの300・92ヤード。順位こそ9位だが、過去最高がプロ転向3年目だった10年の296・79ヤードで“大台”は初めてだ。「クラブの性能が上がったという感じはあります。今のヘッドスピードは2009年の52(メートル毎秒)に戻っていますけどね」と言いつつ「バランスを崩さず、再現性を保つことを前提に53(メートル毎秒)を目指したい」と話した。

攻撃的なスタイルを象徴する部門の充実が、うれしそう。世界ランクもこの日付で、113位から82位までアップ。21位松山、32位今平に次ぐ3番手だ。出場枠「2」が予想される来年の東京オリンピックに向け「(今平)周吾と僕の2人だけでなく、みんなで上を目指して頑張っていきたい」と話していた。