女子ゴルフの昨季賞金女王・鈴木愛(26=セールスフォース)が11日、オンライン会見を行った。今週開催予定だった国内ツアー第15戦宮里藍サントリー・レディースの昨年優勝者として出席。当初の開幕から約3カ月間もゴルフから離れる、自己最長の“長期休暇”を経て、開幕戦アース・モンダミン・カップ(25~28日、千葉・カメリアヒルズCC)を迎える。

「この前、約3カ月ぶりにラウンドをしました。練習場とコースは、ショットの距離感や(ヘッドの)芝への入り方も違う。1つ1つがすごく難しかった」と苦笑いした。

早い段階でツアー開始を「夏場からかな」と考え、5月25日発表の「20-21年シーズン」という統合も「頭にあった」という。オフに取り組んだスイング改造。ショットの左右のブレをなくそうと、体が左右に動かないスタイルを求め、それもオフに一段落した。だから、来年まで続く長丁場に備え、休養を決めた。

ゴルフ以外にも励んだ。ダンス、アスリート・フードマイスターの資格取得の勉強。ベランダで野菜作りを楽しみ、レタス、ネギ、イチゴなどを植えた。「来年の後半戦は(ゴルフが)楽しくなくなるのは想定済みです。だから、気持ちも、体も休めて、今のうちに楽しみたいと思った」。

昨秋は左手親指負傷などで約1カ月、リタイアし、復帰後の3週連続優勝で女王戴冠につなげた。「ちょっとずつ、調子を上げていきたいです」。休み方を知る女王が、余裕をちらつかせた。【加藤裕一】