新型コロナウイルス感染拡大からのツアー再開2戦目で、約3カ月ぶりに実戦復帰した松山英樹(28=LEXUS)は、首位と10打差の134位と出遅れた。3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの3オーバー、74でホールアウトした。

ダスティン・ジョンソン、ゲーリー・ウッドランド(ともに米国)の実力者2人と同組で回り、1番パー4でいきなりボギーをたたいた。3オンから約2メートルのパーパットを外した。5番パー5でバーディーを奪ったが、ともにパー4の8、10番でパーパットがカップに蹴られてボギーという不運もあり、波に乗れなかった。

バンカーからのアプローチとなった12番パー4の第3打は、グリーンに乗らず、バンカーに戻ってくる形となり、がっくりと肩を落とした。このホールもボギーとしたが、続く13番パー4でバーディーを奪い返すと、15番パー5もスコアを伸ばし、一時は1オーバーまで盛り返すなど、随所で意地を見せた。だが16番パー4でパーパットを外し、立て続けに打った短い第5打まで外すミス。痛恨のダブルボギーをたたいた。

中断直前の3月12日、ザ・プレーヤーズ選手権第1日に、コースレコードに並ぶ63をマークし、日没で4人が競技を終えられなかったが、暫定首位に立っていた。同選手権第2日から約3カ月、ツアーは中止。その間、日本に帰国していた松山は、5月28日に再び米国入りしていた。新型コロナウイルス感染症対策で、14日間の行動制限があったため、今月11日から行われた再開初戦のチャールズシュワブ・チャレンジは欠場。この日の復帰戦は、中断直前の勢いを継続し、優勝争いを期待する日本のファンも多かったが、まずは予選通過を目指す展開となった。

松山は「なかなか、うまくいってくれなかった。やはり、結果が出ないと悔しい。悪かったり良かったり、波が大きすぎる。それを少なくできるようにしたい。明日(第2日)は、いいスコアで回って、予選を通る位置で終われたら」と、巻き返しを期していた。松山が不在だった再開初戦に続き、今大会も無観客で開催されるが「そんなに違和感はなかった」と、気にする様子もなく振り返った。

イアン・ポールター(英国)とマーク・ハバード(米国)が7アンダーの64で首位に立った。小平智、タイガー・ウッズは出場していない。