女子ゴルフの河本結(21=リコー)が14日、今季から主戦場とする米国に向けて、羽田空港を出発した。

米女子ツアーは2月から中断しており、この間は地元愛媛などで調整し、6月末の国内ツアー開幕戦にも出場して17位。米ツアーが、スポンサーなし、無観客で開催する、新設のドライブ・オン選手権(31日~8月2日)で再開することを受け、渡米した。同選手権の翌週に行われるマラソン・クラシック(ともにオハイオ州)にも出場予定だ。

決意の渡米だった。「私の夢は5大メジャーを制覇すること。でも今の自分は断言できるような実力ではない。米国で心もゴルフ面も強く成長していけば、必ず成し遂げられる目標。死ぬほど練習する」。フロリダ州に到着後、2週間の隔離生活を送るが、ホテルなどではなく知人宅を借りるため練習もできるという。米国は依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続くが「怖いけど、だからといって、自分のやりたいことから逃げるのは違う」と、言葉に力を込めた。

AIG全英女子オープン(8月20~23日、スコットランド)では、メジャーに初挑戦する。昨年優勝した同世代の渋野日向子には助言も求めた。何より「シブコは見せないけど、すごく努力している」と刺激を受けた。欧米をまたにかけた連戦に挑む。【高田文太】