米ツアー3勝の野村敏京(27)が1アンダー、70をマークし、通算2オーバーで決勝ラウンド進出を決めた。3オーバー、33位スタートから、9番のダブルボギー、ボギーも2つたたいたが、最終18番で5メートルを沈めるなど5バーディーを奪った。首位と3打差の9位タイで優勝争いに加わってきた。

「昨日はストレートなフォロー、アゲンストでアイアンの距離感が難しかったけど、今日は横風が多く、やりやすかった」という。リンクス攻略のポイントに「球を高く上げないこと。私はもともと、球が低いけど、それをもっと低く」。スイング調整の時から、上下の打ち分けをしているのも、アジャストしやすい理由だ。

昨季は腰痛に苦しみ、今年も3戦連続予選落ちのスタートだったが、先週まで2戦連続で予選を通過。「80、90%は回復したけど、まだ治っていない。寒いと、痛くはないけど、硬くなる」。気温10度台のコース対策に、使い捨てカイロなどを持参してもよかったが「こんなに寒いとは思わなくて」と苦笑い。16年リオデジャネイロ五輪日本代表が復活へ、奮戦中だ。