2戦連続優勝を狙う笹生優花(19=ICTSI)は、1イーグル、4バーディー、1ボギーの5アンダー、67で回り、ホールアウト時点で首位に立った。

インスタートの前半13番パー5では、ティーショットを左に曲げながらも、セミラフからの第2打を1メートルにつけてイーグルを奪った。15番でボギーをたたき、1アンダーで折り返すと、後半はバーディーを量産した。11番で2つ目のバーディーを奪うと、5番からは3連続バーディーと勢いが加速。7番パー3は、グリーン右のラフから、カップまで6メートルの第2打をチップインで決めた。現時点で4アンダーの小祝さくら、3アンダーの大山志保らが追う展開となっている。

ホールアウト後は「ドライバーは曲がっていたけど、セカンド(ショット)がグリーンに乗ってくれて大崩れしなかった。こんなにスコアが出ると思わなかったので満足」と、難コースでの5アンダー発進で手応えを口にした。前夜は北海道名物のジンギスカンを初めて食べて「普通に『肉』でした(笑い)。羊って、こんな味がするんだな」と感じたという。ゴルフ以外の経験値も積み上げながら、ルーキーイヤーに臨んでいる。

10代で2戦連続優勝を達成すれば、1988年のツアー制施行後としては、05年の宮里藍、17年の畑岡奈紗以来、3人目となる。【高田文太】

◆笹生が今大会優勝で達成する記録 1988年のツアー制施行後では、04、05年の宮里藍、17年の畑岡奈紗に次いで、3人目となる10代の2戦連続優勝。宮里は10代で2度達成し、最初に2連勝した04年は当時19歳0カ月1日だった。畑岡は18歳8カ月18日。笹生は達成しても19歳2カ月10日で年齢は3番目となる。

初優勝から2戦連続優勝となると西田智慧子、表純子、畑岡に次いで4人目。西田は90年10月の宝インビテーショナルと富士通レディース、表は05年7月のシャトレーゼ・クイーンズカップとスタンレー・レディース、畑岡は17年9、10月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンと日本女子オープンで連勝している。

◆笹生優花(さそう・ゆうか)2001年6月20日、フィリピン生まれ。父の影響で8歳からゴルフを始める。幼少期からフィリピンや各国のジュニア大会で活躍。14歳でフィリピン女子ツアー優勝。15年にはサントリー・レディースで国内ツアー初出場。18年ジャカルタ・アジア大会で個人、団体ともに金メダル。19年にはオーガスタ女子アマで安田祐香とともに3位。同年11月のプロテストに合格。今季国内ツアーは開幕戦で5位、2戦目で初優勝。166センチ、63キロ。