<女子ゴルフ:ニトリ・レディース>◇最終日◇30日◇北海道・小樽CC(6695ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝賞金3600万円)

「女ウッズ」は、やっぱり強かった。ルーキーの笹生優花(19=ICTSI)が、今季3戦目で早くも2勝目を挙げた。単独首位で出て5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算13アンダーの275。一時は逆転された小祝さくらを、最後は2打上回った。

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笹生は14歳にして、女子では規格外の下半身を手にしていた。カナダのトロントで、父正和さん(62)が知人のつてをたどり、現地の大学関係者に、足裏から地面に伝える力を数値化する測定を行ったことがあった。専用のマット上でスイングの動作を行い、踏み込む力が強いほど一般的に飛距離も出るというもの。正和さんは「詳しくは分からないが、14歳の時に女子では見たことがない数値と言われました」と明かした。

その下半身の強さに驚いた尾崎将司への弟子入りについて、正和さんは「優花は飛ばし屋で、ジャンボさんも飛ばし屋。技術のことだけではなく、飛ばすための考え方とかを勉強させてもらいたかった」と、狙いを明かした。

笹生が「プロゴルファーになりたい」と言ったのが小学2年。翌年により良い練習環境を求めてフィリピンに移住するなど常に成長を求めてきた。【高田文太】