国内女子ツアーのゴルフ5レディースの練習ラウンドが開幕前日の3日、岐阜・ゴルフ5カントリーみずなみC(6571ヤード、パー72)で行われた。

昨季賞金女王の鈴木愛(26=セールスフォース)は前日のアウト9ホールに続いて、イン9ホールを回った。

前週のニトリレディースはまさかの予選落ち。開幕初戦のアース・モンダミンカップ2位、2戦目NEC軽井沢72の22位から、ツアーの第一人者らしからぬ流れとなった。ただし、本人は「う~ん…気持ちを切り替えるとかはあんまり考えてないです。調子がすごく悪い訳でなく、NECからパットが入っていないので」と深刻に受け止めてはいない。

やるべきこと、必要と感じていることをやるだけだ。予選落ち後「3年ぶり」と笑う街中の練習場に足を運んだ。最初は都内、そして現地入り後と計2度。「コロナ自粛の影響で練習量が減っていたし、体やスイングの切れのこともあると思って」。“顔バレ”を用心し、帽子を目深にかぶり、マスクをし、いずれも100球ほど打った。「両方とも打ち下ろしだったので、良かったです。最近、体が開き気味でしたから」と効果のほどを感じた。しかし、周囲からジロジロ見られた。どうも変装に失敗したのは、間違いない。

今大会は19歳笹生が、自身が昨季達成した開催3戦連続優勝に挑む。「人は人、自分は自分。今は他人のことを考える余裕もないですし。それより、調子が良くてもスコアを作れないとスッキリしない。そのへんを」。女王はしっかり、自分の足元だけを見つめている。【加藤裕一】