この日が29歳の誕生日の石川遼(CASIO)は、1バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72、2オーバーでホールアウトした。4番パー4で、12メートルを沈めてバーディー。無観客開催ながら、会場外から見守ったギャラリーの歓声と拍手に右手を挙げて応えた。

前半9ホールを1アンダーで回ったが、後半出だしの10番パー3でボギーをたたいた。さらに12番パー5では痛恨のダブルボギー。それでも、その後は崩れず、最後までパーを拾い続けた。「特に上がりとかは我慢の中でしたけど、すごく楽しくできました」と、5年ぶりの全米オープン選手権出場でも、気負わずプレーした。バーディーを奪った4番の12メートル以外にも、随所でピンチをしのぐパーパットを沈めており「自分としてはパッティングは良かったと思う」と、自信を深めた。誕生日の話題を振られると「ありがとうございます。頑張ります」と話し、満面の笑みを見せていた。