9月のフジサンケイ・クラシックで、国内ツアー通算3勝目を挙げた星野陸也(24=フリー)が、首位と4打差の4アンダーと好発進した。

1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で17位。小平智とともに日本勢8人の最上位につけた。松山英樹と金谷拓実は2アンダーの39位、石川遼が1オーバーの64位、今平周吾は3オーバーの73位。昨年覇者のタイガー・ウッズ(米国)は75位。セバスティアン・ムニョス(コロンビア)が8アンダーで首位に立った。

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国内ツアー屈指の飛距離と精度を誇る星野のショットが、米国で本領を発揮した。後半、536ヤードの2番パー5。ティーショットで残り190ヤードのフェアウエーまで飛ばすと「これは狙いにいかないと」と、第2打は8番アイアンを選んで5メートルにつけた。しかも「左に池があったので右からドローで攻めた」と、打ち損じも警戒する冷静さがあった。5メートルのパットも決め、日本勢でこの日唯一のイーグルを奪った。

身長186センチは、世界最高峰の米ツアーでも遜色ない。10番をボギー発進した直後の11番はチップインで最初のバーディー。「攻めすぎないように」と心がけた、今季の国内初戦を制した力と技の融合は円熟味を増した。「シビアなパットが決まって、耐えられた」と、総パット数は「24」に抑えた。「もったいないミスもあった。それをなくしたい」。将来の米ツアー参戦を熱望しているだけに、内容にもこだわっている。

▽星野と並ぶ4アンダーで日本人トップ17位の小平 ショットが安定していて、パターもすごくよかった。いつもは初日の前半に崩れて取り返すのに必死だったが、今日は最初にバーディーがきて、楽な気持ちでプレーできた。久々に気持ちいいスタートがきれた。

▽1オーバーで64位発進の石川 パー5でスコアを落としてしまい悔しい。アンダーで回れたと思う。残り3日間で巻き返したい。