藤田さいき(34=チェリーゴルフ)が、7アンダーでペ・ソンウと並び、首位に立った。

1番パー4の第2打を1メートルにつけ、幸先よくバーディー。1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で回り、11年富士通レディース以来、9年ぶりツアー通算6勝目を視界にとらえる好発進となった。「最後に優勝したのは、いつなのか分からないぐらい前(笑い)。でも、そういうところに戻ってこれたことに、喜びをかみしめながらやっている」と、笑顔を交えながら話した。

腰痛を発症し「ケアに専念しようと思って」と、前週の樋口久子・三菱電機レディースは欠場した。北海道に出向き、はり治療を受けるなどして「けっこう振れるようになったのでショットも安定した」という。同学年の横峯さくらが今大会、妊娠7カ月で出場していることには「すごいなと思いました。私が、さくらちゃんの立場だったら、あれだけ頑張れるかと言われたら頑張れないと思うので、本当にすごいなという気持ち」と、刺激を受けた。

近年を思い返し「ケガや病気が重なっていたので、どうしてもつらいという気持ちが先に出てしまっていた。今はそういうのはなく、純粋にゴルフを楽しめていると思う」と話し、前向きな気持ちでプレーしていることが好結果に結びついたと自己分析した。「細かいところを修正して、明日(第2ラウンド)からもバーディーを取れるように頑張りたい」と、終始笑顔で話した。