渋野日向子がじわりと順位を上げてきた。38位から出て4バーディー、1ボギー。今季国内戦で初の60台、69で順位を28位に上げた。「結果を見れば、60台は日本で今年初めて。でも内容的には100点満点で3点」とこの日も辛口評価だった。

前半開始の4ホールはいずれもバーディーチャンスだったが、パットが入らない。この日は11回もチャンスがあったが、バーディーは4つ。「スライスラインが全部右に外れてしまう」と、プレー中はトレードマークのスマイルがほぼ消えてしまった。

終了時点で、首位と6打差(最終的に9打差)だったが「優勝はまったく意識しない。気にするようなゴルフの内容じゃない」とそっけない。どん底の中で、ショット、パットと確信が持てるスキルの構築に「毎ホール、イライラ、もやもや」しながらも奮闘中。そんな中「今日は1ミリ進めた」と自分なりの手応えもつかんでいる。【桝田朗】