2位で出た渋野日向子(22=サントリー)は2バーディー、4ボギーの74で回り、通算5アンダー、211とし、順位を6位に落として第3ラウンドを終えた。首位の原英莉花(21=日本通運)とは現時点で5打差となっている。

渋野は3番で約2メートルのパットを沈めて初バーディーを奪った。しかし、続く4番でボギーをたたくと、8番(185ヤード、パー3)でもティーショットをバンカーへ打ち込み、ピン前約6メートルにつけたあとの第3打のパットを外してボギーとなった。

後半は10番でいきなりこの日3つ目のボギーを喫したが、14番でピンまで約5ヤードを沈めてチップインバーディー。しかし、最終18番ではティーショットを左の深いラフに打ち込んでしまい、第2打でグリーン手前までなんとか持ち出すも、第3打で思うように寄せられず、約2・5メートルのパーパットを外してボギーとなった。

渋野はラウンド後「終わってみればよく耐えたんじゃないかなと思います。この風の中でなかなか対応できなかったので、悔しい気持ちもあります」と振り返った。この日は後半になるにつれて風が強まり、宮崎県の県の木でもあるフェニックスも大きく揺れるほどの強風に選手は苦しんだ。

首位とは5打差で年内国内最終戦の最後のラウンドを迎える。渋野は「ある程度のスコアを出さないと上には届かないと思うので。1年間、苦労した期間もあったけど、最終日には自分のいろんな思いをぶつけたいなと思います」と意気込んだ。