男子ゴルフのグレッグ・ノーマン(65=オーストラリア)が、新型コロナウイルスに感染し、入院していることが明らかになった。19日から2日間の日程でフロリダ州オーランドで開催されたメジャー優勝経験者らが家族らと組んで争うエキシビジョン大会「PNC選手権」にペアを組んで出場した息子グレッグ・ジュニアさんが試合後に妻と共に感染が判明し、自身は22日に受けた検査で陰性が確認されていた。しかし、軽い熱やせき、筋肉痛など新型コロナウイルス感染症のような症状があり、25日に入院したことをSNSで明かした。翌26日には回復したことから一旦は退院して自宅に戻ったが、PCR検査で陽性が確認されたことから27日に再び入院して治療を受けているという。

病院のベッドで治療を受ける姿をSNSに投稿したノーマンは、高齢者や基礎疾患のある人など重症化リスクの高い患者への治療として米食品医療薬品局(FDA)が先月緊急使用を承認した抗体薬バムラニビマブの投与を受けていることを明かし、「本日中に退院できるだろう」とコメントしている。ノーマンは「私は体を鍛えているし、痛みにはとても強いが、これまで経験したことがないような痛みだ。頭が割れるように痛み、発熱と筋肉痛で歩くとができないほどだ。味覚障害でビールもワインもまずく感じる。人の名前や物事が分からなくなる記憶障害も出ている。どうかウイルスを軽く見ないで深刻に考えて欲しい」と警告を鳴らしている。

PNC選手権にはタイガー・ウッズと11歳の息子チャーリー君のペアなど20組が出場していた。グレッグ・ジュニアさん夫妻は現在、回復に向かっているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)