女子プロゴルファー鈴木愛(26=セールスフォース)が22日、契約メーカー・ピンの新製品オンライン発表会に出席。21年初戦ダイキン・オーキッド・レディース(3月4~7日、沖縄・琉球GC)を前に、20-21年シーズンの目標として「賞金女王&5勝」を掲げた。

昨年はコロナ禍のため開催14戦だったツアーで0勝。昨年11月末の20年最終戦JLPGAツアー選手権リコーカップ終了時には「こんだけうまくいかんくて、よく頑張った。ゴルフをやりたくない。またやりたくなることは、ずっとないと思う」と言うほどどん底の精神状態だったが、すっかり元気になったようだ。

「例年12月はスポンサーさんのイベント、プロアマが多く、トレーニングもできないんですが、今回はあんまり仕事がなくて…。トレーニングで早く体を作りたいというのもあったけど、それ以前に気持ちをすごく切り替えたかった。12月はあまりトレーニングもせず、ゆっくりした。それがすごく大きかった」。

1カ月以上もクラブを握らず、リコーカップ以来のラウンドは年明けの1月15日前後。「ちょっとゴルフから離れたことで、自然とゴルフが楽しめるようになった。休んだことで気持ちも楽になり、体も疲れが取れた。今は十分、やる気になっています。50ヤード(のショット)をダフりまくって“こりゃマジでヤバい。練習しないと”って。そのダフってることすらも楽しくて」とおどけて見せた。

この日の新製品発表会では、パターの老舗メーカーらしく、ピン型、ピンとマレットのハイブリッド型、マレット型など、新しい11モデルが紹介された。「あまり丸みのあるヘッドが好きじゃない」という鈴木のイチ押しはピン型のアンサー2。オーソドックスな形状で「シャープで四角いヘッド、置いた時にどこを向いているのかわかりやすい。打感がソフトなのに、しっかりした転がりがいい。やっぱり顔がすごく好き」と評価した。「ラウンドでもいいスコアがばんばん出てるから、試合も期待して見て下さい」。間近に迫った今年初戦から優勝争いの期待がかかる。「ちょっと沖縄は得意じゃないんですけど…頑張ります」と笑顔が絶えなかった。