稲見萌寧(21=都築電気)が永井花奈(23=デンソー)とのプレーオフを制し、20年のスタンレー・レディース以来、3度目の優勝を飾った。

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稲見を支えたのが、フィジー出身のセナ・チャンド・キャディーだ。4人の兄弟には、日本男子ツアー通算3勝のディネッシュ・チャンドもいる。陽気な性格で稲見を盛り立て、この日唯一、スコアを伸ばした7番では「バーディー!」と、大声を出して祝福。今年は今大会がキャディー初戦で、稲見の専属キャディーではない。それでも稲見は崖下に打ち込んだ10番を振り返り「あれだけきつい上り下りなのに」と、労を惜しまず走り回る姿に、感謝しきりだった。