男子ゴルフのメジャー、マスターズを開催する米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(パー72)で決勝ラウンドが行われた、オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権で、兵庫・滝川二高の梶谷翼(17)が初優勝を飾った。

今大会は19年に初開催され、同年に安田祐香と笹生優花が3位に入った。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催されず、日本人の優勝は初となった。

同選手権最終日の3日(日本時間4日)、梶谷は首位と2打差の5位で出て3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算1オーバーの217でホールアウトした。エミリア・ミリアッチョ(米国)と並び、プレーオフに突入。プレーオフ1ホール目でパーをセーブして、世界屈指の名門コースで頂点に立った。「すごい緊張していたけど、最後まで何があっても楽しむと決めていた。それが良い結果になって、めっちゃうれしい。(勝利の重みは言葉では)表せないです」と、声を弾ませた。

梶谷の優勝を、マスターズを5度制し、現在は自動車事故による重傷から復活を目指しているタイガー・ウッズ(米国)も祝福した。自身のツイッターに「カジタニ・ツバサさん、プレーオフでの素晴らしい優勝おめでとう。特別な時間を楽しんでください」とのコメントを投稿した。ウッズはマスターズで、97年に史上最年少の21歳で初優勝。19年には43歳で14年ぶりの復活優勝を果たすなど、マスターズとオーガスタ・ナショナルGCの申し子のような存在となっている。