予定から約6時間半遅れの午後2時からスタートした第1ラウンドは、午後6時すぎに全組が終了できないまま日没サスペンデッドとなった。この日のスタート前にテレビ中継スタッフ(屋外作業員)1人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、消毒作業や濃厚接触者の特定などで遅れが生じた。

ティーアップへ向けて準備していた選手らも対応に追われた。8ホール目までプレーした先週大会覇者の稲見萌寧(21=都築電気)は「あまりなかなか気持ちが入らないまま会場に来ちゃったところはあったと思います。(昼の)0時半とかの段階で、今日はないんじゃないかってみんなと話していたので、まさかやるとは思っていなかったです」と振り返った。

当初は午前9時40分スタート予定だったが、早朝7時半ごろに遅延の連絡がメールで届いたという。スタートは午後4時10分に変更。日没ギリギリの午後6時すぎまでラウンドし、「着込んできたけど、対応できないぐらい寒い」と手を振るわせながら会見場に姿をみせた。

明日以降へ向けては「どれだけ回れるのか全くわからない状態で、どれくらい待ち時間があるのかもわからない。1ホール1ホール必死で頑張るしかないなという感じですね」と気持ちを切り替えた。