日本人で唯一出場の松山英樹(29=LEXUS)が、6位から65で回り、通算11アンダー、205で2位に4打差、単独首位に立った。

日本男子初となるメジャー制覇へ、大きな期待を背負い最終日に向かう。

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【松山とマスターズ】

(1)11年27位(アマ) 今年で10回目となる松山のマスターズ出場は、11年アマチュア時代から始まった。前年の10月のアジアパシフィックアマ選手権で優勝し出場権を獲得。迎えた11年は3月に東日本大震災が発生し、東北福祉大在学中の松山は出場を迷ったが、周囲からの後押しもあり、日本人アマとしての初出場に踏み切った。すると第1日は首位と7打差の72、第2日は73と粘り、1オーバーでアマでただ1人の予選通過。第3日に68をマークし、最終日は74と落としたものの、通算1アンダーで27位に入り、ローアマを獲得。最終18番ホールでは、多くのパトロンからスタンディングオベーションを受けた。

(2)12年54位(アマ)

(3)14年予選落ち プロとして臨んだ3度目の出場では、2日間トータル7オーバー、68位で唯一の予選落ち。前年の13年にプロ転向を果たし、同年いきなり賞金王に輝くなど、勢いを持って挑んだが、マスターズの壁にはね返された。

(4)15年5位 前年の屈辱を晴らす大活躍。予選ラウンドの2日間を71、70とアンダーパーで回り予選通過を果たすと、第3日も70で回り、最終日は5アンダーの10位からスタート。1イーグル、4バーディー、ノーボギーの66をマークし、日本勢ベストスコアの通算11アンダーで自己最高位の5位に入った。それでも納得いかなかったのか「5位? 微妙ですね」。

(5)16年7位 前年に続き優勝争いを展開。首位と2打差の3位からスタートした最終日は、前半崩れ4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73と落とした。通算イーブンパーで7位フィニッシュに「(メジャー優勝は)近いようで遠い」。

(6)17年11位 

(7)18年19位 

(8)19年32位

(9)20年13位 コロナ禍で11月に延期された9度目のマスターズ。松山は予選ラウンドの2日間を68、68と伸ばした。しかし、決勝ラウンドに入ると勢いが止まる。第3日を72で終えると、通算8アンダーで首位と8打差で迎えた最終日も4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72。スコアを伸ばせないまま通算8アンダー、13位で終えた。