首位で出た松山英樹(29=LEXUS)が日本人初のマスターズ制覇を成し遂げた。

長く放送するTBSの実況を務めた小笠原亘アナウンサーは「10年の道のりは、決して平たんではありませんでした」と松山の10度目挑戦でのVに思いをはせ、そのまま沈黙。

その後、日本勢の歴史をふまえ、声を震わせ、涙。振り絞るように「おめでとう、そしてありがとう」と思いを込めた。

日本からのマスターズ挑戦は、戸田藤一郎と陳清水の初出場から実に85年。その間、幾多の名手、レジェンドが挑みながら、高すぎる壁にはね返され続けてきた。

これまでの日本勢最高位は伊沢利光と片山晋呉の4位だった。

自身もマスターズに挑戦しながら、最高成績は8位。頂点に手が届かなかったレジェンド、番組解説を務めた中嶋常幸も「おめでとう」と男泣き。涙で声を詰まらせ、いつもの的確でウイットに富んだ解説から一転、一気に感情が爆発したようだった。

最終日のゲスト解説、宮里優作も、同様に涙声だった。

他の放送局も速報テロップで偉業を伝えた。

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