男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(78)が12日、米男子ゴルフツアーのマスターズ初制覇を飾った松山英樹(29=LEXUS)の偉業を祝福した。自身も85年に16位となった経験がある。

コメント全文は以下の通り。

松山選手、マスターズトーナメント優勝、おめでとうございます。

日本人初、アジア人初となる今回の優勝は、私だけでなく、日本全国のゴルフファンや関係者等が待ち望んだ瞬間でした。

2011年のマスターズでは、松山選手が渡米する直前に東日本大震災が起こり、日本の国民が大きく傷ついている時に、見事ローアマチュアに輝き、特に被災した方々に大きな勇気を与えてくれました。

そして今回、新型コロナウイルスの世界的な拡大によって、日本国内においてもさまざまな制限がされ、国民の皆さんの気持ちが落ち込んでいる状況の中でのマスターズ優勝ということで、本当に多くの方々に希望を与えてくれたと思います。

そのような意味で、松山選手には祝福と同時に心から感謝いたします。

マスターズの優勝にたどり着くまでには、我々には計り知ることのできない、血のにじむような努力を積み重ねてきたことと思います。

松山選手だからこそ出来た努力だったと思いますし、その上での今回の優勝だったのではないかと思います。

今回の優勝は、特にゴルフ界の将来を担う子供たちに大きな夢を与えてくれたに違いありません。そのような将来のプロゴルファーのためにも、松山選手の持っている心の強さ、忍耐力、技術の高さを、これからもいかんなく発揮し、披露してくれることを願っています。

あらためまして、マスターズトーナメントの優勝、本当におめでとうございます。

一般社団法人日本ゴルフツアー機構

会長 青木功