昨年3勝の古江彩佳(20=富士通)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算8アンダー、136で単独トップに立った。

序盤から安定したゴルフをみせ、3番で初バーディーを奪うと11番、12番で連続バーディー。2位に2打差をつけ、今年初、統合された20-21年シーズンの4勝目を狙う。

プロ2年目だった昨年は3勝をあげてブレイク。今年は「どこかで力が入っている。自分自身にプレッシャーかけてしまっていたのかな」と、初戦から優勝争いに食い込めない時間が続いていた。「去年がたまたま3勝できただけ。欲をかきすぎないこと」と気持ちを整理すると、肩の荷が下りた。3週前の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンから3大会連続でトップ10入り。輝きが戻りつつあり、「(力が入ったり)そういうことはあまりなくなってきている」と口にした。

3打差以内に10人がひしめく大混戦の優勝争い。最終日はスコアの伸びにくい強風が予想されており、貴重な2打のリードといえそうだ。昨年は正確なショットを連発して勝ち星を重ねた「ミレニアム世代」の20歳は「安心せずに自分を信じて、賢く回りたい」。激戦を制し、再び勢いに乗りたい。【松尾幸之介】