9年ぶりに出場したタレントでスポーツキャスターの秋山真凜(24=志摩シーサイド)が、ほろ苦発進した。

実父はプロ野球ソフトバンク前監督の秋山幸二氏(59)で、高麗芝のパッティングに苦しむなど81で回り9オーバーの91位。それでもプロテスト合格を目指す同組選手から刺激を受け、新たな活力を得た。比嘉里緒菜(18=PGM沖縄)が2アンダーで首位発進。

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秋山にとっては、12年以来の九州女子アマ出場だったが大きく出遅れた。当時は国内女子ツアーで黄金世代として活躍する勝みなみ(22)が優勝している。

3週間前に練習ラウンドを行い、10日は父幸二氏と別のコースでハーフラウンドして備えた。だが「高麗芝で普段使っていないパターを使い、1メートル以内が入らなかった。パッティングでイライラしてショットにも影響した」と苦戦。14番パー5の2打目を左に曲げOBを出すなど波に乗れないまま1バーディー、3ダブルボギー、4ボギーで初日を終えた。

それでも、スポーツキャスターとしてプロゴルファーを取材することもあるだけに刺激を受けた様子。同組の選手に対し「プロテストを受ける子もいて、九州の学生は強いと思った。近くで見て勉強になった」と言い、新たな活力を得た。

今大会は「コロナの影響で行動範囲が限られ何もできない時期に、仕事以外で一生懸命になれるものは何かないかと思い、思い入れがあるアマで一番大きい大会なので決めた」との理由で参戦。ほろ苦い復帰戦となったが、経験を今後の糧にする。【菊川光一】

◆秋山真凜(あきやま・まりん) 1996年(平8)10月12日、福岡県生まれ。19年上智大国際教養学部卒業後にタレント活動を開始。リポーター、スポーツキャスター。07、08年九州小学生ゴルフ優勝、11年九州女子アマ8位。4月からラジオのスポーツ番組のパーソナリティーを2番組務めている。ベストスコアは69。158センチ。血液型O。

 

▽5バーディー、3ボギーの70で回り、単独首位の大院大1年比嘉 最近アンダープレーができていなかったが、久しぶりにいいスコアが出た。パッティングが良かったです。ラインがけっこう読めて、5メートルぐらいのバーディーパットが入ってくれた。

▽公式戦で初のアンダーパーとなる71を出し、2位発進の大分高1年益永 ベストを更新しました。パッティングの調子がいいです。(高麗グリーンは)強めに打たないとカップ寸前に曲がるので、強く打つ練習をしました。